妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

形跡4。限界を感じる。先生に会うことだけを考えよう。今は休んで許される。


自分が痛々しくて見てられない。


先生が僕のために泣いてくれた。目が覚めた。甘くて弱い自分に気付いた。僕は先生とこれからもお話したい。この信頼関係は永遠に崩したくない。僕は闘う。先生の涙を見て、そう誓った。苦しい思いをさせて、本当に申し訳ない。ごめんなさい。思えば部屋に入ったときから、いつもと違う感じがしていた。ピンと張り詰めた緊張した空気。先生は迷ったと言っていた。だけど僕の名を呼んだときには決心していたのです。状況はやはり深刻なのだと知った。このままだと先生に会えなくなる!それだけは絶対に嫌だ!先生、僕はがんばるよ。


あれだけ厳しい内容でも、僕の心は軽くなった。先生の涙の意味は、痛いほどわかった。だからうれしかった。僕は今のままではいけない。変わらなければならない。自分のために。そして先生のためにも。今になって泣きそうになっている。先生の気持ちが伝わってきたから。今の関係は理想だと思う。これだけは必ず守る。先生は僕のことを信頼している。僕は先生のことを信頼している。強い信頼関係で結ばれている気がした。先生さえいれば。先生さえいれば、僕はそれだけで生きていける。先生がいるこの世界で、僕はまだ生きていたいと思います。


先生、ありがとう。言ってもらってよかった。あえて厳しい現実を突きつけた。それは大きなリスクを伴う。きっと僕なら大丈夫だと思ったからだよね?僕を信じてくれたからだよね?僕は先生の期待に応えるよ。先生の想いを裏切るような真似はできない。僕は覚悟を決める。現実と向き合って、ちゃんと生きていく。僕には先生がいる。唯一の理解者。心の支え。きっとやれるさ、僕はまだ死んでない。


デパスは衝動性を高めるのか。これから気を付けないと。発狂を未然に防ぐために飲んでいたのに、逆に促進する結果にもなるなんて。飲み過ぎないように、適量を飲めば問題ないということか。これもまたバランスが大事。
いつものカフェに来ている。食欲がないので、クロワッサンとアマンディーヌとラテでひとりランチ。あとじゃがいものスープを注文した。本来サンドイッチのランチセットに付いてくるものなのだが、無理を言って単品で出してもらった。今はランチセットを食べる気にならない。でもスープは好きなので、飲みたかったのです。ここは僕の居場所。みんな優しい。気持ちは落ち着いている。どうにかやれそうな気がしています。


先生に会えてよかった。僕の居場所があってよかった。今、心からそう思える。何か吹っ切れたような爽快な気分。僕は生きている。僕は生きている。


いつものカフェを出て駅に向かう。電車の中、すでに爽快な気分はなくした。やはり苦しい。当然のこと。家に帰ったら何かをしよう。何でもいい。気力はなくとも、ないなりに何かをする。自分を変えるには、考えるだけでなく、行動しないと駄目なんだ。僕には考える才能がある。考えを言葉にする才能もある。だけど考えを行動に移す才能が欠けている。考えは行動を伴ってこそ意味を持つ。今の僕に必要なのは『行動』なんだ。少しずつ、今できることから始めたらいい。まずは一歩を踏み出すこと、それがなければ始まらない。


苦しいときは、今日のことを思い出す。先生の涙を思い出す。


死が身近になることは、先生から離れることにつながる。楽だと思った道は、実際地獄への入り口だったのです。


酷だな…あまりに過酷だ。


泣いている。涙はほんの一粒さえも出ないが。今でさえ無理に無理を重ねているというのに、まだ更に無理をしなければならないってことか。どうすりゃいいんだ。僕は一体どうして生きていけばいいのか。仕事なんてできる状態じゃないんだ。だけど仕事をしなければ生きていけない。いつ死んでもおかしくない状態なんだ。それでも無理をして、がんばらなければならない。厳しい現実。過酷な現実。泣きたい。死にたい。死ぬまで苦しみ続ける。それが答えでした。サヨナラ。


ずっと泣いているのに、一滴の涙さえ出てこない。感情をなくしたんだ。もはや人間ではない。


顔が痒い…こんな時でも追い打ちをかけるのな。本当に過酷。