妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

形跡4。アルコールの影響は特にない。目覚めはよい。今日も楽しもう。どうせ生きているなら楽しみたい。


僕の居場所をはしごする。一日ふたつまで。昨日はみっつでちょっち疲れた。


早起きして街に向かう。電車は観光客で混んでいる。僕は今日もいつもの僕の居場所で、まったり過ごして癒される。外は暖かくてより一層の眠気に包まれる。朝は昨日いつものカフェで買ったパンを食べた。クロワッサンとトマトのパンとじゃがいものパンとルイボスティー。じゃがいものパンはかなり久しぶりに入荷した。懐かしい味がした。つらい時期によく食べていたので思い入れが強いのです。今は幸せな気持ち。がんばっているから楽しくなれる。楽しむために生きている。


いつものカフェに来てます。見慣れないものを見つけた。クロックムッシュ。新作だと言う。クロックムッシュとじゃがいものスープとラテで早めのひとりランチ。ケーキはアマンディーヌ。クロックムッシュうますぎる。あまりのおいしさに感動してしまった。チーズとハムの間のホワイトソースがすごくおいしい。グラタンに近い感じ。グラタン好きな僕にはたまらない。食べているときに幸せを感じた。思わず心のなかで「しあわへ…」と声が出た。今日はやはり昨日と違って混んでいる。子連れが二組もいて鬱陶しいけれど、クロックムッシュのおいしさのおかげで気にならない。今は気持ちに余裕があるのです。自分へのごほうび。僕の居場所。贅沢な時間。幸せなひととき。生きていると実感する。


おっ?子連れが続けてお帰りだ。店内が静かで平和な空気を取り戻す。居心地のよい空間が広がる。おいしいものを食べた満足感が、疲れきった身体に覚える眠気さえ心地よくする。このまま実際寝てしまいたい気持ち。


食休みしている。まったりと椅子に深く腰を下ろして足を遠くに伸ばす。心地よい眠気。スパゲッティのカフェに行くつもり。久しぶりにスパゲッティが食べたい。そのためにこうして胃を休めている。昨晩体重計に乗った数字は、あまり変わっていなかった。筋力を付けたいと思う。自信まで付いてくる。まるで心に筋力が付くみたいに、神経を図太くして生きていきたい。


スパゲッティのカフェに来てます。色んな野菜の入ったオイルソースのスパゲッティと、ちょっとだけピリッとするけど飲みやすい自然派赤ワイン。スパゲッティには前菜とパンが付く。あっさりしていてとてもおいしい。なんかこんな贅沢していいのかなーなんて思う。客観的にはちっぽけな幸せなのかも知れないけれど、僕には本当にありがたい贅沢な時間だと感じる。これはがんばった自分へのごほうび。素直に楽しんで許される。ひとりだけどひとりじゃない。孤独は感じていないのだから。


自然派ワインって結構酔うのかも。すげー眠い。テンションがおかしい。スパゲッティのカフェを出て、いつものカフェに寄ったら、偶然お久しぶりのひとに会った。いつもと違うと言われ、やはり酔っているのだと知った。
調子に乗っている。今の僕は調子に乗っている。普通の人からしたらそうでもないかも知れない。だけど今までの僕からしたら、実際調子に乗っていると感じている。ちょっとくらい調子に乗っているくらいでちょうどいい。どうせ生きているんだ。楽しくなければ意味がない。楽しむために生きている。そのために苦しみがある。決して苦しむために生きているのではない。楽しむためには苦しむことも必要なのです。楽しいばかりではいずれ飽きてしまう。楽しくなくなってしまう。だから苦しみがある。そう考えてみる。苦しみにはちゃんと意味がある。


どうやら少し調子に乗り過ぎたみたいです。もうしばらくはお酒はお休みにしようと思います。お腹の調子が悪いのは、単純に食べ過ぎたせい。食事制限を緩和し過ぎた。何事も過ぎてしまってはいけない。常にバランスだけは意識しないと。おやすみなさい。不思議と眠くない。