妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

先生のことを考えると気持ちが落ち着く。心の逃げ場なんです。昨晩は寝ている間に頭が痒くなって掻いてしまった。起きようかと思ったけれど眠気のほうが勝った。だから今日は早く起きれず、街に出ることができなかった。まあ一昨日出たばかりだからいいか。週に一日出られたらいいと思う。


首が痒くて痛くて動かすともげてしまいそう。昼間から痒いともう本当にやってられない。昼に痒いと夜も痒くなる可能性が高い。一日中苦痛に耐えなければならないという生き地獄。痒みは気力を奪うから何もする気にならないし、気持ちも沈んでネガティブにしか考えられなくなる。こんなときは先生のことを思い浮かべて気持ちを落ち着かせる。先生は僕の心の支えなのです。


無気力な無関心で無感情。このままだとあっという間に時間は流れて、僕は絶望的な状況に追い込まれてしまうような気がします。けれど焦っても仕方がありません。やはり少しずつ前に進んでいくしかないのです。僕は果たして健康になれるのかなぁ…結局は病気を抱えたままで、毎日死にたい気持ちで無理して生きていかなければならないことになりそうで恐い。今は病気を癒すことだけを考えればいい。当たり前の生活ができるようになれたら…僕は最期まで自分に期待したいと思う。


もうすぐ午前三時になります。頭を掻きまくって起きました。まずはおでこからこめかみにかけて痒くなり、痒みは一気に広がって顔全体から頭まで痒くなりました。とりわけ頭を思い切り掻いてしまいました。枕元には大量の皮とかさぶたが散乱していて、どれだけ激しく掻いたかを物語っているようです。いつかもこんなことがあったような記憶が残っている。先生のことを考えます。死にたいほどの絶望だけど、何とか気持ちを落ち着ける。僕には先生がいるんだ。本当に心強い存在なのです。
これでまた明日早く起きる気力がなくなってしまった。掻いたところが痛みます。眠りに落ちる瞬間に痒みに耐えきれなくなった感じ。これは本能だから仕方ない。ほとんど無意識の状態ではどうすることもできない。だから自分を責めることはありません。むしろ苦しんでいる自分を誉めてあげたいくらい。僕のせいではなく病気のせいなのだから。そろそろ自分にごほうびをあげなきゃいけないな。これだけ苦しんでいるのはあまりに可哀想だよ。何を買おうかな。苦しい後には楽しいことを考えよう。僕は大丈夫だよ。