妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

早起きして仕事をして街に出てきました。昨晩は痒みで起きることなく朝まで眠ることができました。何日ぶりか覚えていないくらい久しぶりのことです。顔を少し掻いた形跡がありましたが気にしません。
いつものカフェに来てます。カフェラテとパンを二種類。店員さんおすすめのパンをお試しです。ひとつはピスタチオが入っていて懐かしい味。もうひとつはレーズンとくるみがたっぷりで癖になる味。ふたつめのパンはこれからの定番になるかも知れません。ワインに合うらしいのでいつかその組み合わせを楽しみたいと思う。少し大きめのパン二つだったけれど意外と普通に食べられました。仕事をしたせいでお腹がすいていたのだろうか知らん。ひとりブランチのあとにレキソタン。まだ12時を少し過ぎた時間。何しようかな。外はよい天気です。朝の最悪な気分から徐々に気持ちが上がってきている。やはりここは僕の居場所。存在を許される場所です。


何だか眠くて心地よくて、なのに何故か泣きたい気持ち。死ぬ瞬間ってこんな感じなのかな。安らかに永遠の眠りにつきたい。死ぬまではどんなに苦しかったり痛かったりしても、死ぬ瞬間だけは苦痛がふっとなくなってしまって穏やかな心でいられるような気がするのです。


本屋で立ち読みしていつものカフェの別店舗でブランケットを買って、再びカフェに来ました。カフェラテとクロワッサン。歩き疲れました。ずっと立ちっぱなしで疲れました。デスクワークの有り難さを思い知りました。まあ仕事でなく遊びだから比較することが間違いなのかも知れないけど。予定より大幅に帰りの時間が遅くなった。明日はいつものカフェがお休みなので街に出ても行くところがないから家にいる。
変な客がいるな。塾講師と女子高生。いいのか?うらやまけしからん。いや僕はもうロリコンじゃないからうらやましいとは思わない。けしからんという気持ちだけ。というか嫌悪感すら感じる。客観的に見て気持ち悪い。僕も変わったね。


疲れた。疲れた。疲れた。そういや嫌なこともあったんだった。本屋に行くときによかれと思ってやったことが裏目に出て痛い思いをしたんだ。他人に対して思いやりをもって行動したのに、それを踏みにじられるような結果になったのです。少しのあいだ立ち止まって気持ちを落ち着かせる必要がありました。理不尽なことに対する怒りを静めるため。
自分の他人に対する優しさは、本当は他人のためではなく自分を守るためだということを知っている。だから他人に見返りを求めることはまったくない。だけど自分にとってマイナスになる結果になれば何故だという気持ちになります。つまりプラスにならなくても一向に構わないけれど、マイナスになることは絶対に許せないのです。自業自得だとも言えるかも知れない。自分のために自分が勝手にしたことで自分で腹を立てているだけなのだから。相手は何も気付いていない。相手は何も求めていない。僕が僕のためにした僕だけしか知らないことです。それでも他人に対して気を使うことをやめられないのは自分の臆病な性格のせいでしょう。他人から身を守ろうとする過剰な防衛本能があるのです。損な性格で無駄に疲れてしまうけれど、それが僕らしさであり僕のよいところなのだと自分を納得させるのがいい。僕はそう思うのです。


現在午前2時4分。まだ眠れないでいる。夕食前にこめかみの辺りが猛烈に痒くなって、それに耐えながら夕食を済ませた。痒くなるまでは気持ちが充実してやや高めだったのに、一気に落ち込んで鬱になって久しぶりに家族の前で泣いてしまった。涙を流して泣くことで気持ちが少しすっきりした。自分のことで涙を流したこと自体久しぶりだった。悔し涙ぽろり。受験という戦いに勝ち、就職という戦いに勝った。だけど働くことができなければ何にもならない。病気持ちが普通に健康な人達と同じことなどできるはずがないのです。苦労して仕事に就いても実際に仕事をすることができなければ意味がない。それでも生きていくには仕事をしなければならない。
早起きして仕事をして街に出て歩いて馴染みの店員さんとコミュニケーションを取って…これは社会復帰に向けたリハビリでもあるのです。今日は本当に頑張ったのに報われない。頑張ったのにごほうびでなく罰を与えられる。あまりに理不尽だ。頭が痛いような感じがしてデパスを飲みました。お風呂から出て少し落ち着いたと思ったのも束の間、また痒くなってきたので昨晩と同じようにガーゼで顔を覆いました。左の頬も皮が剥けて痒いのでその部分もガーゼで覆いました。不思議と痒みが治まるのはどういう訳でしょう。千奈美に何も付けていません。ステもプロもザーネも何も付けずに、ただガーゼを被せてテープで固定しただけ。これで掻くことはあってもおそらく痒みで起きることはないでしょう。朝まで眠れるはず。今晩の痒みが昨晩掻かずに済んだせいだとしたら、今晩も掻かずに済んだら明晩はどうなるのだろう。もう眠くてあくびが出ている。明日は家にいる。だけどなるべく、できるだけ、それなりに早く起きて有意義な一日を過ごしたい。毎日確実に死に近付いている。
だから後悔しないように死ぬ前にやりたいことをやっておきたい。一日だって無駄にする余裕なんてないはずなんだ。明日死んでしまうかも知れないと、常に死を意識して毎日を生きていきたいと思うのです。