妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

早起きして仕事をした。強迫観念によって体は強制的に動かされる。せっかく早く起きたので街に出かけようと思う。気分を転換したい。朝起きたら寝ている間に頭を掻いた形跡が残されていた。惨状だった。気持ちが沈んだままで仕事をした。僕はやるときはやる。こうなったらもう開き直るしかない。どうせいつかは死ぬのだから。前向きに諦める。


街に出てきました。気分は最悪。鬱がひどい。ドトールに来てます。ミラノサンドBとアメリカンで遅い朝食。食欲はありません。すっかり自信も気力も失いました。仕事なんて武士の世界だと思えばよい。殿様の言うことは絶対なのです。下級武士である僕は服従するしかない。それが当たり前なのだと思えば理不尽なことでも平気になる。嘘をついて自己嫌悪に陥ることもない。無職になったらどうして生きていけばよいのか途方に暮れてしまう。生きていくには銭が要る。やめよう。考えても余計に気が滅入るだけだ。先生のことを考えよう。今日はきっと診療日。先生はがんばっている。僕もお揃いでがんばるしかない。僕はまだ死んでない。


銀行に行ったら残高が増えていた。まだ今月までは給与が振り込まれるのかな。今日は記帳できないからよく分からない。来月からは傷病手当金になるだろう。まとめて請求するつもり。毎月お金が入らなくなると心細くなると思う。復帰すればお金の心配なんてなくなるんだけどね…はぁ…
いつものカフェに来てます。クロワッサンとラテでひとりランチ。店員さんと言葉を交わしたら少し気持ちが上がってきました。食後のレキソタンで気持ちが落ち着くかな。すべては自分の脳内で起きている。やっぱ名言だよな。この意味が理解できた時に、ひとつ壁を越えるのだと思う。僕も最初は理解できなかった。悪い意味で自分の考え方次第だと言われているようで腹が立ちさえした。普通でなくていいという言葉も名言だけど、現実にはなかなか難しいんだよね。自分のなかで普通でなくていいと思っても、社会はそれを許してくれない。社会で生きていくためには普通であることを求められる。結局は無理をしなければ生きていけないことになる。中途半端な病気持ちはつらい。


眠い…今日も早めに帰ります。客が店内で普通に通話していて不快になった。周りのことなんかお構いなし。自分のことしか考えていない。そんな人間のほうが楽しく生きているという不条理。他人のことはどうでもいいし、実際どうしようもない。疲れた。
今は電車の中。制服の女子高生が視界に入る。短いスカートに黒タイツというのもなかなかいい。性欲がないせいかあまりに露出が高いのは下品に思える。女の子らしさを感じる可愛らしい服装が好きだ。上品さと清楚な感じがなければいけない。


ローションのステを試すしかない。頭皮の状態がよくなればかなり楽になる。本当は使いたくないけど、もうそんなこと言っている場合じゃない。慎重に様子を見ながら使う。期待はしない。試してみるだけ。