妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

昨日牛乳を飲みすぎたせいかお腹の調子が悪い。僕は胃腸が弱っている。カフェオレも飽きたようだし、もう牛乳を買うのはよそうかな。寝ている間に掻いた形跡は少なかったけど、やはり睡眠時間が足りない。量より質とはいえ、ある程度の量は必要だ。眠い。寒い。今日は自分のペースで過ごしたい。僕はよくやっている。先生が誉めてくれる。


お昼で早退した。パスタのお店に来ている。すでに職場のお弁当を食べたのでお腹はあまりすいていない。久しぶりにお客が一人もいないので、キノコのクリームソースのパスタを食べることにした。タルトと夕食のためのお惣菜をテイクアウト。パスタとカプチーノをイートイン。パスタの量は多くないので平気だった。やはり味はよい。お客がいなければ居心地も悪くない。それでも長居はする気にならない。ここは僕の居場所じゃないから。アパートに戻ったら少し休んで家事をしようかな。平日はあくまでストイックに過ごす。


まったくやる気のない人間を見ていると腹が立って仕様がない。それは自分が必死でやっているから。本気でやっているから。仕事中に当たり前みたいに私語をするな。どうしても話したいなら僕の聞こえない場所へ行け。耳障りでイライラするんだよ。集中できないんだ。仕事辞めてもすぐに次の仕事に就ける人はいいですね。コネがあるに違いない。僕らは今の職を失ったら路頭に迷う。だから今の仕事にしがみつくしかない。何なんだこの格差は。臨時のくせに給料が僕よりかなり高かった。老害ばかりのこの国は終わっている。とうに終わっているはずなのに終わらない。何故だ?得をしている人間のせいで、僕らは損ばかりしている。選挙なんて下らない。何も変わらない。無関心なんだ。老害のための政治。政治家自身が老害なのだから当然のこと。この国がどうなろうと知ったことじゃない。自分のことでもう精一杯。余裕のある人達でさえ自分のことしか考えていないんだ。僕は自分のことだけを考えてしたたかに生きていく。頭を使って賢く生きる。


カルテに書けない話。先生と僕のあいだでしか成立し得ない話。そういうお話がしたい。そしたら楽しめる。満たされる。癒される。お互いに。お揃いの楽しみになる。


もう何をされても平気だよ。何が起こっても動じない。あれだけのことをされたんだ。それ以上はもうないよ。あんなに傷付いたのに、またこうしてここにいる。僕は強い。先生が認めてくれるはずだ。病気持ちのプライド。負けず嫌いのプライド。


先生のことを想ったら涙が出てきた。涙を流すこと自体久しぶりだった。唯一の理解者。心の支え。いつも先生とお揃いの楽しみに向かっている。すべてはそのために。だからこそ楽しみたい。もう仕事の話はしない。現実的なことは体調のことだけ。脳内世界のお話をしたい。


どうにかストイックを心掛けて、早めの時間に眠る準備が整った。眠い。やはり昨晩は睡眠不足だった。今晩は6時間確保できる。明後日の楽しみのために、明日の苦しみに耐える。今週もあと一日を残すのみ。最悪な精神状態だったけれど、毎日仕事に行けた。二日は早退したけど休むことはなかった。明日行けば一度も休むことなく復帰訓練を終えることになる。これは結構すごいことだと思う。自分を誉めてあげたい。先生に誉められたい。本当の始まりはこれから。とりあえずは明日一日仕事をして、きれいな形で訓練を終わりにしたいと思う。もう休職じゃなくなる。復帰したらそれなりの責任を負わなければならない。すでに自覚は芽生えている。僕はエリート。僕には先生がいる。僕はひとりじゃない。